株式会社増富

高度管理医療機器等販売業 許可番号 第100327号

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心臓の解剖

心臓の基礎

心臓の内腔

心臓は四つの主要な内腔から構成され、それぞれが特定の機能を担っています。

右心房(右房)

体全体から静脈血を受け取ります。
この血液は酸素が少なく、二酸化炭素が多いです。


健康上の考慮事項:右心房の拡張や圧迫は、全身の循環に影響を与える可能性があります。

右心室(右室)

右心房から血液を受け取り、肺動脈を通じて肺に送ります。
ここで血液は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。


健康上の考慮事項:右心室の機能不全は、肺高血圧症や右心不全の原因となり得ます。

左心房(左房)

肺からの酸素豊富な血液を受け取ります。


健康上の考慮事項:左心房のサイズや圧力は、肺血管の状態や左心室の機能に関連しています。

左心室(左室)

左心房から受け取った血液を大動脈を通じて全身に送り出します。
左心室は心臓の中で最も力強い筋肉を持っています。

健康上の考慮事項:左心室の障害は、全身的な血流障害や心不全のリスクを高めます。

心臓の弁

大動脈弁(Aortic Valve)

位置

左心室と大動脈の間。

機能

左心室から大動脈への血液の流れを制御し、心室からの逆流を防ぎます。

僧帽弁(Mitral Valve)

位置

左心房と左心室の間。

機能

左心房から左心室への血液の流れを制御し、逆流を防ぎます。

三尖弁(Tricuspid Valve)

位置

右心房と右心室の間。

機能

右心房から右心室への血液の流れを制御し、逆流を防ぎます。

肺動脈弁(Pulmonary Valve)

位置

右心室と肺動脈の間。

機能

右心室から肺動脈への血液の流れを制御し、心室からの逆流を防ぎます。

一覧表

心臓の弁位置機能健康上の考慮事項
三尖弁(Tricuspid Valve)右心房と右心室の間右心房から右心室への血液の流れを制御し、逆流を防ぐ障害は右心室の機能不全や心房細動の原因になる
肺動脈弁(Pulmonary Valve)右心室と肺動脈の間右心室から肺動脈への血液の流れを制御し、心室からの逆流を防ぐ異常は肺高血圧や右心室の過負荷につながる
僧帽弁(Mitral Valve)左心房と左心室の間左心房から左心室への血液の流れを制御し、逆流を防ぐ疾患は左心室の機能障害や心不全のリスクを高める
大動脈弁(Aortic Valve)左心室と大動脈の間左心室から大動脈への血液の流れを制御し、心室からの逆流を防ぐ障害は全身への血液供給に影響を及ぼし、心臓に過度

心臓の主要血管

心臓の血管について詳しく解説します。心臓は、体中に酸素と栄養素を供給し、二酸化炭素や代謝産物を取り除くため、複雑な血管ネットワークを持っています。

大動脈(Aorta)

左心室から酸素豊富な血液を全身に送り出す最大の動脈。

健康上の考慮事項:大動脈解離や動脈硬化などの異常は、重大な心血管疾患のリスクを高めます。

肺動脈(Pulmonary Artery)

右心室から肺へ酸素が少ない血液を運びます。

健康上の考慮事項:肺動脈高血圧症などの疾患は、心臓に過度の負担をかけ、右心不全の原因となることがあります。

上大静脈(Superior Vena Cava)と下大静脈(Inferior Vena Cava)

体の上半身と下半身からそれぞれ静脈血を右心房に運びます。

健康上の考慮事項:これらの静脈における血流の障害は、全身の循環不全を引き起こす可能性があります。

肺静脈(Pulmonary Veins)

肺から酸素を豊富に含んだ血液を左心房に運びます。

健康上の考慮事項:肺静脈の異常は、肺血管疾患や左心房の問題に関連していることが多いです。

冠状動脈(Coronary Arteries)

心臓自身の筋肉に酸素と栄養素を供給します。

左冠状動脈と右冠状動脈に分かれ、心臓の表面を縦走しています。

健康上の考慮事項:冠状動脈疾患は、心筋梗塞の主要な原因となり、生命に直結する重要な問題です。

一覧表

血管名起点・終点主な機能健康上の考慮事項
大動脈左心室から全身へ全身への酸素豊富な血液の供給大動脈解離や動脈硬化などの異常が重大な心血管疾患のリスクを高める
肺動脈右心室から肺へ肺への酸素が少ない血液の運搬肺動脈高血圧症などの疾患が心臓への過度の負担をかける
上大静脈体の上半身から右心房へ静脈血の心房への回収血流の障害が全身の循環不全を引き起こす可能性
下大静脈体の下半身から右心房へ静脈血の心房への回収血流の障害が全身の循環不全を引き起こす可能性
肺静脈肺から左心房へ酸素豊富な血液の心房への回収肺静脈の異常が肺血管疾患や左心房の問題に関連
冠状動脈心臓自体へ心臓への酸素と栄養の供給冠状動脈疾患は心筋梗塞の主要な原因

入院~退院後の流れと、リハビリについて

心臓手術を受ける患者の入院から退院後に至るまでのプロセスと、心臓リハビリテーションについては以下のリンクをご参照ください。
入院中のケアから、退院後の生活への適応、そして心臓リハビリテーションを通じての健康回復と生活質の向上に至るまで、ご紹介しています。

よくある質問

こちらのコラムの内容の要点を「よくある質問」からまとめています。

心臓はどのような内腔から構成されていますか?

心臓は四つの主要な内腔、すなわち右心房、右心室、左心房、左心室から構成されており、それぞれ特定の機能を担っています。

心臓の弁にはどのような種類がありますか?

心臓には四つの主要な弁があります。大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁です。これらは心臓の内部で血液の逆流を防ぎ、適切な方向へ血液を流す役割を果たしています。

大動脈の主な機能と健康上の考慮事項は何ですか?

大動脈は左心室から酸素豊富な血液を全身に送り出す役割を持っています。健康上の考慮事項としては、大動脈解離や動脈硬化などの異常が重大な心血管疾患のリスクを高めることが挙げられます。

心臓の冠状動脈はどのような機能を持っていますか?

冠状動脈は心臓自身の筋肉に酸素と栄養素を供給する役割を担っています。これには左冠状動脈と右冠状動脈の二つがあり、心筋梗塞の主要な原因となる冠状動脈疾患は生命に直結する重要な問題です。

右心房と右心室の機能と健康上の考慮事項にはどのようなことがありますか?

右心房は体全体から静脈血を受け取り、右心室はこの血液を肺へ送ります。健康上の考慮事項として、右心房の拡張や圧迫は全身の循環に影響を与え、右心室の機能不全は肺高血圧症や右心不全の原因となる可能性があります。

関連コラム

【参考文献】

・心臓 | 基礎から学べる循環器疾患講座 解剖 / 病態編
https://pharma-navi.bayer.jp/adalat/pharmacist/basic/01/t01

・心臓の構造と機能|心臓とはなんだろう
https://www.kango-roo.com/learning/1653/

心疾患情報執筆者

心疾患情報執筆者

竹口 昌志

看護師

プロフィール

看護師歴:11年
《主な業務歴》
・心臓血管センター業務
(循環器内科・心臓血管外科病棟)
・救命救急センター業務
(ER、血管造影室[心血管カテーテル、脳血管カテーテル]
内視鏡室、CT・MRI・TV室など)
・手術室業務
・新型コロナウイルス関連業務
(PCR検査センター、コロナ救急外来、HCU、コロナ病棟、
コロナ療養型ホテル、コールセンター)

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