株式会社増富

高度管理医療機器等販売業 許可番号 第100327号

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心臓手術~退院まで

入院~退院後の流れ

心臓の手術後から退院までの流れについては、患者の回復状況に合わせて調整されます。以下に、手術後の初期経過観察に関する内容について説明します。

手術後~集中治療室(ICU)でのケア

手術直後、患者は緊急性と安定性を考慮して、迅速にICUに移送されます。
この段階では、患者の生命維持が最優先事項です。

生命維持システムへの接続

患者は呼吸器を含む多様な生命維持装置に接続されることが一般的です。
心臓モニターを使用して、心拍数、リズム、その他の重要な心臓指標を監視します。

定期的なモニタリングとケア

心電図(ECG)による心臓の電気活動の監視。
血圧と酸素飽和度は、患者の循環状態と酸素供給を評価するために継続的にチェックされます。

疼痛管理

手術後の痛みを管理し、患者の快適性を向上させます。

感染予防

患者の免疫系が弱まっている可能性があるため、厳格な感染予防措置が講じられます。

栄養補給

適切な栄養状態の維持が重要であり、状態によっては静脈栄養や経管栄養が行われます。

意識の回復と生命維持装置からの離脱

患者の意識が戻り始めると、生命維持装置から徐々に離脱を図ります。
このプロセスは患者の状態に応じて慎重に進められます。

家族への情報提供

家族は、患者の状態について適切に情報提供を受け、必要に応じて心理的なサポートを受けることができます。

一般病棟への移行

心臓手術後の患者ケアにおいて、一般病棟への移行は回復過程の重要な段階です。ここでは、患者が退院後の日常生活に戻るための準備が行われます。

状態の安定と移行の判断

術後の病状が安定しICUでの集中治療や管理が不要と判断されると、一般病棟に移動になります。
この移行は、患者の全体的な健康状態、生命機能の安定性、および医療チームの評価に基づいて行われます。

自立したケアへの移行

一般病棟では、患者自身が日常活動に積極的に参加することが促されます。
看護師や医師は、症状のモニタリングと患者のニーズに応じたケアを提供します。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションでは、物理療法による体力と機能の回復、呼吸療法による肺機能の改善、栄養管理を通じた栄養バランスの整備、そして患者の回復状況に応じた継続的なケアと評価をしていきます。
詳細については「心臓リハビリテーション」の記事で説明していますので、ご参考ください。

退院

退院は大きな節目です。退院の判断は、患者の身体的および心理的な安定を総合的に評価した上で行われます。以下に、退院プロセスと精神的サポートに関して詳細に説明します。

患者の状態評価

身体的な安定性

心臓機能、運動能力、生活での自立度などを評価します。

心理的な安定性

手術後のストレスや不安、うつ症状などを評価します。

退院準備

退院に向けて、食事や生活上の注意点、緊急時の対応などについて患者と家族へ退院指導が行われます。退院後の必要な薬の処方と、その服用方法についても指導を行います。退院後の定期的な診察や検査の予定を設定し確認します。

よくある質問

こちらのコラムの内容の要点を「よくある質問」からまとめています。

ICUでの心臓手術後の患者ケアはどのようなものですか?

ICUでは、患者は生命維持システムに接続され、心拍数や血圧のような重要な指標が継続的にモニタリングされます。疼痛管理と感染予防も重視されます。

手術後の痛み管理にはどのようなアプローチが取られますか?

手術後の痛み管理では、適切な鎮痛剤の使用や、必要に応じて他の痛み緩和方法が採用され、患者の快適性の向上が図られます。

一般病棟への移行はどのように決定されますか?

患者の状態が安定し、ICUでの集中治療が不要と判断されると、一般病棟への移行が行われます。これは医療チームによる総合的な評価に基づきます。

心臓リハビリテーションの目的は何ですか?

心臓リハビリテーションの目的は、体力と機能の回復、肺機能の改善、栄養バランスの整備を通じて、患者の全体的な回復を促進することです。

退院の判断基準は何ですか?

退院の判断は、患者の身体的および心理的な安定性を総合的に評価した上で行われます。これには心臓機能、運動能力、生活の自立度、そして手術後のストレスや不安の管理が含まれます。

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【参考文献】

・心臓手術の入院期間、入院から退院までの流れ
https://doctorblackjack.net/operation/flow.html

心疾患情報執筆者

心疾患情報執筆者

竹口 昌志

看護師

プロフィール

看護師歴:11年
《主な業務歴》
・心臓血管センター業務
(循環器内科・心臓血管外科病棟)
・救命救急センター業務
(ER、血管造影室[心血管カテーテル、脳血管カテーテル]
内視鏡室、CT・MRI・TV室など)
・手術室業務
・新型コロナウイルス関連業務
(PCR検査センター、コロナ救急外来、HCU、コロナ病棟、
コロナ療養型ホテル、コールセンター)

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