心疾患情報・新記事
「大動脈弁閉鎖不全症の手術タイミング」の新記事を公開しました
心疾患情報に、新しい記事
「大動脈弁閉鎖不全症の手術タイミング|無症状でも手術を考える最新基準」
を公開しました。
大動脈弁閉鎖不全症では、
症状がない場合でも、心臓への負担が進行していれば
手術を検討することがあります。
今回の記事では、
、
、
、
など、手術時期を判断する際に重要となる指標を解説しています。
また、
で示された最新の考え方をもとに、
無症状の重症大動脈弁閉鎖不全症で、
どのような場合に手術を検討するのかをわかりやすく紹介しています。
さらに、
や
による心臓機能の評価、
の最新動向についても紹介しています。
大動脈弁閉鎖不全症と診断され、
手術のタイミングや経過観察について詳しく知りたい方は、
ぜひご覧ください。
専門用語をやさしく解説
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専門用語をやさしく解説
LVEF(左室駆出率)
心臓が1回の収縮で、どれくらい血液を送り出せているかを見る数値です。
左心室に入った血液のうち、1回の拍動で何%を送り出せたかを表します。
心臓のポンプ機能を評価する代表的な指標です。
イメージ:
左心室に100mLの血液が入り、60mLを送り出した場合、
LVEFは約60%です。
大動脈弁閉鎖不全症では、数値だけで治療方針は決まりません。
症状、左心室の大きさ、経時変化などを合わせて評価します。
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LVESD(左室収縮末期径)
心臓が最も縮んだ時点での、左心室の大きさを表す数値です。
左心室が血液を送り出した直後に、どれくらいの直径になっているかを測ります。
大動脈弁閉鎖不全症では、逆流による負担が続くことで左心室が拡大することがあります。
簡単にいうと:
「心臓が頑張って縮んだ後でも、左心室がどのくらい大きいか」を見る指標です。
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LVESDi(左室収縮末期径係数)
LVESDを、その人の体格に合わせて補正した数値です。
同じLVESDでも、小柄な人と大柄な人では意味が異なる場合があります。
そこで体表面積で補正して、体格差を考慮した評価を行います。
ポイント:
特に小柄な方では、LVESDの実測値だけではなく、
LVESDiを確認することが重要になる場合があります。
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LVESVi(左室収縮末期容積係数)
心臓が縮んだ後の左心室の容積を、体格に合わせて補正した数値です。
LVESDが左心室の「直径」を見るのに対し、
LVESViは左心室全体の「容積」を評価します。
容積を見ることで、左心室の拡大をより立体的に評価できます。
違い:
LVESDは「幅」、
LVESViは「中にどのくらいの容量があるか」を見るイメージです。
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ESC / EACTS ガイドライン
ヨーロッパの循環器と心臓外科の専門家がまとめた診療指針です。
ESCは欧州心臓病学会、
EACTSは欧州心臓胸部外科学会のことです。
多くの研究結果をもとに、弁膜症をどのように診断・治療するかについて推奨事項をまとめています。
ガイドラインの数値に当てはまっただけで、
自動的に手術が決まるわけではありません。
年齢、症状、心臓の状態、手術リスクなどを含めて総合的に判断します。
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心臓MRI(CMR)
心臓の大きさ・動き・血液の逆流などを詳しく調べるMRI検査です。
左心室の大きさや容積、ポンプ機能、
大動脈弁からの逆流量・逆流率などを詳しく評価できます。
心エコーだけでは判断が難しい場合の追加情報として役立つことがあります。
イメージ:
心エコーが心臓をリアルタイムで観察する検査だとすると、
CMRは心臓の形や容積などをより詳しく測る検査の一つです。
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GLS(Global Longitudinal Strain)
心臓の筋肉が縦方向にどのくらい縮んでいるかを見る指標です。
LVEFが保たれている段階でも、
心筋の細かな働きが低下している場合があります。
GLSはそのような変化を詳しく見るために利用される指標です。
簡単にいうと:
LVEFが心臓全体の「ポンプ能力」を見るのに対し、
GLSは心筋の「縮み方」をより細かく見るイメージです。
GLSだけで手術時期を決めるものではありません。
現時点では他の検査や指標と合わせて評価します。
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TAVI(経カテーテル大動脈弁植込み術)
カテーテルを使って人工弁を心臓まで届けて留置する治療です。
主に足の付け根などの血管からカテーテルを入れ、
人工弁を大動脈弁の位置まで運びます。
胸を大きく開く外科手術とは異なる治療方法です。
大動脈弁閉鎖不全症だから誰でもTAVIを受けられるわけではありません。
患者さんの状態や弁の構造などによって適応が異なり、
専門医による判断が必要です。